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有川浩 明日の子供たちを読んで [読書]

この本を読んで感じたのは児童養護施設というものを今まで偏見で

もって考えていたなという事で、余りにも実情を知らなさ過ぎたと思う。

一番に思い浮かぶのが、何か可哀想という意識。

しかし、施設の子供たちが如何にそう思われるのが嫌なのか、そ

うではないんだという事を訴えたいのかがよくわかった。

親としての努めを果たせない人から逃れられた幸せという事があるのが

現実らしい。

この本は当事者である入所者が有川氏に内情を本にしてくれという事で

文書化されたらしいが、たまにTVで放送されるのを観ていると、どうして

も何か大変そうだという印象がある。

確かに高校に入学しなければ退所、しかも金のかかる私立は論外、退

所する高卒後も進学はハードルが高く、どうしても就職を優先して勧めざ

るを得ない。

何らかのトラブルが起こった時に退所してからは頼れる人がなく将来設

計が全て狂ってしまうというのは十分理解できる。

当たり前に普通に暮らせる事が如何に幸せなのか、失ってみないときっ

と理解できないのかも知れないなぁ。


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