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山田悠介 ダストを読んで [読書]

この人の作品はフィクションが多そうだが、しかし現実離れしているかと

いうとそうでもない。

とにかく読み始めたら止まらなくなってしまう作品が多い。

この作品はフリーターやアルバイターなどの納税義務を充分果たしてい

ない若者達が強制的に無人島に送られ、そこで400日生き延びたら助

けてやろうという話。

最初は無人となった家々に残っていた食料も次第に底を付き、次第に

争いによる争奪戦となっていく。

グループの仲間同士も次第に溝ができ、バラバラとなっていく。

そんな中、主人公は島で知り合った彼女との間に子供が出来てしまう。

次第に食べる物がなくなる中、それでも彼女は出産し、そのまま果てて

しまう。生き残った子供は管理者に連れ去られ、その子を探そうという

のが男の生涯の目標となっていく。

生き残る為に何でも食し、島を出てからも強制的な仕事に従事させられ

る生活の中、全国的に子供を探し求めていく。

小泉改革後、貧富の差が拡大し、なおかつ就職状況も思わしくない今、

橋下市長曰く、本当の独裁が起こってしまえばありえない話ではないと

思う。

それは行き過ぎだろうが、閉塞状況は何とかしてもらわないと困る。

また近いうちに総理の顔が変わることになるのでしょう。

他にも日本が東西に分裂して、戦争状態になり、徴兵の復活、完全格差

社会が構築されるという他の小説もあります。

とにかく今この人の小説にはまっています。
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